公益社団法人東京都品川歯科医師会
Tokyo Shinagawa Dental Association
品川区西五反田6丁目25番地12号
品川歯科医師会館
03-3492-2535

世代別歯科情報

公社)東京都品川歯科医師会では品川区民の皆様の「歯とお口の健康」ひいては「全身の健康」を維持増進するために、品川区と協力してさまざまな歯科保健活動を行っております。

乳幼児期

乳歯は一般的に生後8〜9ヶ月頃、下の真中の2本の歯から生え始めます。続いて上の真中の2本、そしてその両脇の歯から・・という順序で生えていきます。最後に上の第二乳臼歯が生えてくるのは2歳半位が平均的で、乳歯が計20本生えそろいます(個人差があるので、多少の遅れても心配は無いと言われています)。

この時期は食生活によってむし歯が出来やすくなる場合があります。
品川区では保健センターで下記の歯科健診を品歯会員が当番で行っております(該当者には区より通知があります)。

この機会を活用し、健診、並びに相談されます事をお勧め致します

また、3歳児を対象にむし歯抑制効果のある「フッ化物塗布」を品歯会員診療所で行っております。対象の方には区から受診券が送られてきます。

また、「4・5歳児を対象とした歯磨き指導と歯科相談及びフッ化物塗布事業」を毎年6月初旬の「歯の衛生週間」にちなんで、大井町きゅりあんにて行っています。当日は歯磨き指導と歯科相談・フッ化物塗布を、また保護者の方に対しては、歯磨き指導をすると同時に甘味食品等の摂取を中心に生活習慣の保健指導を行っています。区報にてお知らせいたします。

また、品川区立の各保育園・幼稚園には品川歯科医師会の推薦で園嘱託歯科医がおり、歯科健診や歯科保健指導・教育を担当しています。

学童期

6歳前後から永久歯は徐々に生えてきます。小学校の6年間は乳歯から永久歯に生え変わっていく混合歯列期という時期にあたります。中学生になるとほぼ永久歯が生えそろいます。

品川区立の各小中学校には品川歯科医師会の推薦で学校歯科医がおり、歯科健診や歯科保健指導・教育を担当しています。

品川学校歯科医会が平成7年から12年にかけて品川区内の定期健康診断結果を調査分析した結果からは

  • ① 小学校1年から2年にかけて口腔衛生状態の悪化が著明である。
  • ② 経年的にむし歯の経験率が減ったにも関わらず歯肉炎が増加している。
  • ③ 小学校高学年から中学にかけて歯肉炎が徐々に増加する。

等の問題が明らかになりました。

もちろん、この時期は個人差も大きいので一概な事は言えませんが、お子様の歯や口の中に関心を持ち、何か気になる点があれば「かかりつけの歯科医院」に相談される事が大切と思われます。

成人期

社会人になれば「自分の健康は自分で守る」という自覚が大切です。むし歯や歯周病は放置しても自然治癒はありません。適切な時期に適切な治療を行う事が大切です。社会人になりましたらご自分の「かかりつけの歯科医院」を見つけ、定期的に健診・相談を行っていくべきでしょう。品川区では平成16年度より「かかりつけ歯科医システム推進事業」が品川・荏原歯科医師会の協力のもと、開始されます。詳細が決まりましたならばお知らせ申し上げますが、是非ご活用されてご自身の「かかりつけ歯科医」を見つけていただければと思います。

生活習慣病である歯周病は、自覚症状がほとんど伴わず進行します。加齢と共に歯周病により歯を失う事が多いと言われ、重度の歯周病は40歳前後で約31%、50歳前後で約43%と増加し、歯を失う原因となっています。

品川区在住の方々を対象に歯周病中心の健診を品川歯科医師会会員診療所で行っています。対象者の方には区から通知があります。

また、20歳、25歳、30歳、35歳、40歳、45歳、50歳、55歳、60歳、65歳、70歳で成人歯科健診を受診し、指導が必要とされた方には歯周病の改善を図る生活習慣について指導が受けられます。

高年齢期

日本歯科医師会と厚生労働省で進めている「8020運動」をご存知でしょうか?80歳になっても20本自分の歯を保ちましょうという運動です。

ところがその割合は、残念ながら〜15%といわれています。

平成11年度歯科疾患実態調査では80歳の残存歯数は平均8本で、8020を達成された方は15%でした。

しかしその後、平成17年度には24.1%、平成23年度では38.3%となり、「歯を大事にしよう」という口腔衛生への関心が徐々に高まってきています。

けれども高齢化社会と言われる今日、まだまだ十分とは言えません。歯科医療機関に受診し、歯の喪失を防ぐ努力が必要です。(8020達成者は、75歳以上80歳未満、80歳以上85歳未満の数値から推計)(厚労省HPより)

一般的に60歳代からは、それまで長く付き合ってきた歯が喪失する率がとても高くなる時期です。不幸にして歯を失った場合には、かみ合わせのバランスを保ち、身体の健康を十分に維持するためにそれを補う人工の歯を入れる事が必要となります。

★失った歯を回復する方法

  1. ブリッジ(固定式入れ歯)
  2. 部分入れ歯(歯が少し残っている場合)
    ・パーシャルデンチャー
    ・コーヌスクラウン
  3. 総入れ歯(歯が全部無くなっている場合)

いずれにしましても、ご自分の「かかりつけの歯科医院」を見つけ、定期的に健診・相談を行っていくべきでしょう。品川区では平成16年度より「かかりつけ歯科医システム推進事業」が品川・荏原歯科医師会の協力のもと、開始されます。詳細が決まりましたならばお知らせ申し上げますが、是非ご活用されてご自身の「かかりつけ歯科医」を見つけていただければと思います。

品川歯科医師会では協力医を募集し、有志で

を行っております。(前出の「かかりつけ歯科医システム推進事業」に組み込まれていく予定ですが、詳細が決まりましたならばお知らせ申し上げます。)

平成16年9月までは現行通り、在宅で寝たきりの状態にある40歳以上の区民の方を対象に協カ医が訪問診療を実施しています。くわしくは区役所にお問い合わせ下さい。

品川歯科医師会はシルバー成年式にも参加しております。当日は「健康クリニック〜お口いきいきコーナー」を設け、歯科衛生相談、指導を行っています。

また、品川・荏原歯科医師会では品川区の後援で「9016・8020顕彰式」を行っております。80歳以上の区民の方を対象に20本以上の歯を保有している方を表彰し、賞状及び記念品を贈呈しています。

令和元年から、年度内(4月〜3月まで)に76歳・78歳・80歳になる後期高齢者医療制度加入を対象に歯科健診を実施します。

妊・産婦の方

歯科に関して妊娠中にはいくつかの注意点があります。

妊婦の方

  1. 歯口清掃が不良になりやすい:「つわり」によって歯ブラシの使用が困難
  2. 食事・聞食回数の増加: 妊娠中は食事や間食の回数が増加することが多い
  3. 偏食: 妊娠に伴い、食品の嗜好が変化し甘味食品に偏ったりする
  4. 情緒の不安定: 心理的変化により、健康活動への積極性が低下してしまう

また、妊娠前期に出現することが多い妊娠性歯肉炎や、また妊娠および出産による全身状態の変化により、口内炎が生じたりすることもあります。

品川区では保健センターで行われるマタニティクラス(母親学級)において品歯会員の当番で歯科講話が行われています。

また、妊婦歯科健診を品歯会員診療所で行っております。「妊婦歯科健診受診券」と「実施医療機関一覧表」が母子手帳交付時に配布される「母と子の保健バッグ」に同封されます。この機会を活用し、健診並びに相談されます事をお勧め致します。

産後の方

お子様が生まれてからの母体を守り、健康で過ごしていただくためには、口腔衛生が大事になります。ご自身の健康管理だけでなく、お子様の歯が生えてくる大事な時期です。まずはご自身のお口の健康管理を致しましょう。

また、産婦歯科健診を品歯会員診療所で行っております。お子様が生まれてからの歯科健診で、「産婦歯科健診受診券」と「実施医療機関一覧表」は、保健センターで実施する「乳児健康診査」時に配布されます。